株式会社阿蘇ファームランド様省エネ商業施設補助金活用

導入の目的

  • お客様サービス向上とパーク運用コスト削減の両立
  • 補助金、リースを活用して冷暖房設備や照明設備を最新型に更新
  • 電気料金上昇をきっかけにパーク運用光熱費を削減

株式会社阿蘇ファームランド様

導入までの背景/課題

株式会社阿蘇ファームランド 施設管理部 係長 吉原一智様

阿蘇ファームランドは年間来客400万人、敷地面積100万平方メートル(東京ドーム約21個分)、「運動・食事・癒し・宿泊・体験・買い物」をテーマにした50以上の施設が設置されている、世界最大級の健康テーマパークです。 省エネ法の改正にともない、中長期計画の策定、及び、使用エネルギーの削減が必要でした。また、電気料金上昇という事業環境変化もコスト削減の必要性を高めていました。

株式会社阿蘇ファームランド 施設管理部 係長 吉原一智様

阿蘇ファームランド様 園内Map阿蘇ファームランド様 園内MAP

導入の決め手

省エネ法対応のコンサルティングをして頂いた際に、パーク全体の光熱費発生状況を数値化して頂きました。数値化された事で課題が明確になり、必要な対策が明らかになりました。経営的にはこれが決め手でしたね。運営施設全体の調査をお願いしましたが、実際の調査作業は大変だったと思います。

エネルギー設備のコスト削減一覧表

現場的には、その当時は市販されていなかった全球型LED電球のオーダメイドを提案してくれた事が決め手でした。ドーム型の宿泊施設では天井、壁面が暗くならない様に全方向に光を照射できる全球型(ボール型)でないとダメだったんですよ。白熱球を4000灯以上使用していたため、球切れ交換の手間が省け、また、かなりの省エネ効果を得る事ができました。

全球タイプLED電球の仕様

照明設備LED化

ドーム型宿泊施設の全体照明

全球型白熱球の設置場所の多くを占めるドーム型宿泊施設は、場内に400棟あります。カドのない球面の内壁をほのかに照らすには全球型の白熱球が欠かせないのですが、市販されているLEDランプは全て半球型でした。全球型でなければ内壁の輝きが落ちてしまいます。また、お客様へのサービスという観点から、使用点灯している既設ランプと同等か、それ以上のものにしたいという思いがありました。

この課題に対して、オムロンフィールドエンジニアリングは、LEDランプメーカーと協議し、全球型のLEDランプを企画、製作することを提案してくれました。LED照明を数種類持参して頂き、灯具とのマッチング、配光角度、色角度、調光、熱の滞留、光の質感などを実際に取り付けて検証、選定を進めてくれました。また半屋外の休憩テラスである阿蘇ファーム市場でもペンダントライトとして使える様に防塵・防滴機能を追加しました。
この結果、全球型、白熱球と同等の調光機能、また、防塵防滴機能が盛り込まれたLEDランプがオーダーメイドできました。その当時(2011年10月)は、まだ全球型LEDランプが市販されていませんでしたし、現時点(2013年1月)でもこの3点を備えたLEDランプは見当たりません。

株式会社阿蘇ファームランド 施設管理部 橋本 翼様

阿蘇ファームランド内では様々な照明器具を用いていますので、全球型LEDランプ1種類で全て対応できる訳ではありません。投資対効果の高い場所から交換することとし、半球タイプ、直管型も含めて5種類の交換を補助金申請に含めました。
申請書類はオムロンさんに作成支援して頂きましたが、それでも作業は大変でした。これは施工前の写真を提出する必要があった為です。補助金申請書を作る際に、約1500灯の蛍光灯や4000灯以上の白熱球をひとつひとつ撮影していきました。
約1ヶ月という短い準備期間だったため、徹夜して明け方まで書類を作ることもありました。全部の書類を作り終えたとき、積み上がった書類の厚さが8センチほどになり重さに驚かされましたね。

LED交換作業には、およそ1ヶ月かかりました。1500本ほどある蛍光灯タイプのLEDはオムロンさんが交換してくれましたが、4000個以上ある白熱球タイプの交換はすべて自分たちの手で行いました。設置場所を間違えないよう、注意が必要でした。
補助金事業ですので、設置したLED照明については15年間管理していかなければいけないんですよ。途中で壊れたとしても15年間保管しなければいけない。電球1個単位で管理する必要があるため、交換を行う際、LED電球と照明器具とそれぞれひとつひとつに管理番号を付けたシールを貼るのが大変でした。 日常の業務においては、電球の交換は各施設のスタッフが行いますので、スタッフには電球の種類を間違えたり、シールを剥がさないよう周知しています。照明をLEDに変えて、今は経過を見ている段階ですが、目に見えて交換する頻度が減っています。長持ちしていますね。
一部の直管LEDでスイッチオン・オフ時にフリッカーが出たケースもありましたが、これもメーカーが無償対応してくれました。

全球型LEDランプに交換したシャンデリア/半屋外でペンダントライトとして使用している全球型LEDランプ

高効率吸収式冷温水機、ガスヒートポンプの導入

空調には、灯油を用いた吸収式冷温水機とLPGを用いたガスヒートポンプ(GHP)を併用しており、導入から14年が経過している効率の悪い機器を使用していました。この吸収式冷温水機、GHPを新型の高効率タイプに更新しました。燃料を灯油、LPGの2種類からLPGに一本化する事になります。燃料転換です。新型に更新した事で空調コストは明らかに下がりましたね。
GHPは良いですね。効率が良くなっただけでなく、運用面の改善でコストダウンが可能になります。電気ヒートポンプ(EHP)の場合は使っていなくても契約電力分の電気料金が発生しますが、GHPは運転しなければ費用が掛かりませんから、中間期はコストダウンできます。これがGHPの良さです。

新規導入した高効率吸収式冷温水機とガスヒートポンプ

補助金、リースの活用

環境共創イニシアチブのエネルギー利用合理化助成事業の補助金を活用し、事業投資額を2/3に圧縮、さらにリースを活用し、支払いを平準化しました。補助金申請、リースの仕組み構築もオムロンさんに全面的に支援して貰いました。
補助金を使うと資産管理に手間は掛かりますが、やはり会社としては補助金を使えた方がいいですね。コストが全然違いますから。リース活用も会社としての判断です。

導入効果

1. 白熱球の電気代は年間1690万円でしたが、これが350万円になる見込みです。
2. 阿蘇ファームランド全体の年間エネルギー使用量が355KL/年削減できる見込みです。
   全体で約3800kL/年の使用量ですので1%以上の削減が達成できます。
3. 補助金を活用して投資額を圧縮、また、リースを活用したため、
   投資可能なレベルに費用支払いを抑えることができました。

原油換算で355kL/年の削減

ガスヒートポンプの更新で電気使用量が年間平均で約25%削減され、夏場は約30%も削減できました。
また、冷温水器の更新により空調も改善されている様です。現場で働く社員から空調に関するご要望、ご意見を頂く事が無くなりました。
今回は照明と空調を対象に省エネ設備の導入をおこないました。照明に関しては宿泊施設など、室内照明を優先的にLED化しました。しかし場内には街灯などまだLED化出来ていない設備が残っています。数も室内照明とほぼ同数あります。
今後もLEDの導入を進めていく予定です。また空調、また、給湯に関してもファームランド内の健康施設追加にあわあせて設備更新をすすめていく予定です。

ご要望事項の実現

オムロンフィールドエンジニアリング
設計担当 田﨑剛史

LEDランプ選定は大変でした。LED照明は数千種類、メーカーも数百社ありますので、インターネットでご要望に近い仕様を持つランプを調べ、1社ずつ電話してご要望が実現可能か確認していきました。「実現出来そう」と回答頂けたのは検索サイトで10ページ目に掲載されていたメーカーさんでした。メーカーの社長さんは電話が掛かってきたとき、本当に驚いたそうです。思い切ってLED照明に参入したものの、引き合いをなかなか頂けず諦めかけていたとのこと。ちょうど、焼き鳥屋で食事をされていたそうですが、事務所に1個だけ試作品があったとのことで、即座に評価用に発送頂けました。また、現場ニーズにあわせて防塵防滴、調光を機能追加して頂きました。
メーカーさんから多大なるご支援、ご尽力を頂き、ご要望のLEDランプをお納めさせて頂けました。現在も問題無く稼動しております。     

企業紹介

企業名 株式会社 阿蘇ファームランド
創 立 1995年 1月
事業内容 健康施設事業(宿泊設備・物販・飲食施設 運動施設 等)
URL http://www.asofarmland.co.jp/

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