財団法人 杏仁会 江南病院様省エネ病院

導入の目的

  • 補助金、リースを活用し、空調設備や照明設備を高効率システムに更新する
  • 明るい室内と心地よい空気で患者様にとって快適な空間を提供する

財団法人杏仁会 江南病院 副事務部長 上野 素治様

財団法人 杏仁会 江南病院様

施工主様情報
施設名 財団法人 杏仁会 江南病院
設立 昭和26年
所在地 熊本県熊本市中央区
病床数 200床
診療科目 内科、整形外科、呼吸器内科、消化器内科、循環器内科、リハビリテーション科、リウマチ科、アレルギー科(呼吸器)、放射線診断科、神経内科、麻酔科、代謝内科
URL http://www.kyouninkai.jp/konan/

施工内容
施工場所 江南病院
施工内容 院内全体の空調機及び照明器具の更新
■空調機:室外機30台、室内機268台
■LED:2,092台
施工期間 約2ヶ月( 2013年10月~2013年12月)
活用した補助金 平成25年度 エネルギー使用合理化事業者支援事業補助金【環境共創イニシアチブ:SII】

リニューアルプロジェクト:施工までの流れ
2013年3月 空調及び照明の高効率化による省エネルギーのご提案
2013年6月25日 平成25年度 エネルギー使用合理化支援事業補助金 申請
2013年8月16日 平成25年度 エネルギー使用合理化支援事業補助金 採択
2013年10月3日 工事着工(高効率空調機、LEDランプへ更新)、電力計測装置設置
2013年12月25日 竣工

導入までの背景/課題

江南病院は、平成13年から14年にかけて、増改築工事をおこない全面リニューアルしました。それから10年近く経ちますので、4年ほど前から設備の更新に対して考えていました。あと10年は現在の建物を使おうと決めましたので、当初はESCO事業で設備改善を行うことを前提に検討をはじめました。

ただ、ESCO事業で各社に問い合わせをしてもどこにも相手にしてもらえませんでしたが、某リース会社さん経由でオムロンFEの担当の方だけが提案に来られました。
当初問い合わせをしていた頃、ピークカットの実施、氷蓄熱の導入実績などをお伝えしましたが、他社はただ資料を送ってきただけでした。
オムロンFEさんの提案の内容としては、補助金制度を利用してESCO事業に変わる手段で設備改善を実施しませんか、という事でした。大切なのはそこだ、と思いました。当初予定していた事業で出来ないからそれで終わりじゃ何も始まらないので。

補助金制度に関して多少知っていましたが、細かいところまでは知りませんでした。今回のような大型の補助金制度というものは全く調べていませんでした。今回採択された、エネルギー使用合理化事業者支援事業補助金(エネ合)の内容について、詳しく教えてもらいました。また、時期的に消費税増税がひとつのポイントでしたので、増税前での実施が必須でした。


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~省エネ提案を受けて~導入の決め手

―補助金採択を前提に、省エネの効果に対するご提案をさせていただきましたが、その数字をご覧になってどう思われましたか?

数字的にも確実に効果が出るな、と期待が膨らみました。ところがオムロンFEさんとはほとんどお付き合いがなかったので、院内での賛成を取るのがなかなか難しく、どうすれば依頼できるようになるか悩ましいところもありました。

熊本の業者さんでの相見積も取ってもいましたので、そちらのほうが良いのでは、という話しも挙がりました。補助金の権利を獲得するというのは、こちら側にも責任がありますし、病院のイメージもありますから、ただ単に熊本の業者さんにお願いしたところで理論的な節電の数値が出せないと判断いたしました。

補助金を利用して工事をするからには、きちんとした数字を検証して、効果を出すというのが責任だと思いました。そういう理由からオムロンFEさんに決めました。
―設備更新して1年後に経済産業省へ結果報告の義務など、運転開始後にいろいろなご苦労があるかと思いますが、補助金の利用を決断された理由をお聞かせください。
病院というのは、節電することが難しい施設です。患者様からの苦情も多いものです。オフィスビルであれば、社長が我慢しろと言えばそれで済みますが、病院はなかなかできません。ですが、できないからそれで終わりではなく、これからは、節電をしても快適な空間を作るということが必要だと思っております。国の補助金を利用して説明責任を果たしつつ、そんな理想な空間を実現したい、という願いも込めて決断いたしました。

江南病院 上野副事務長様

総務課 木脇様

インタビューにお応えいただいた
江南病院 上野副事務部長様(上)
総務課 木脇様(下)

補助金を活用し『設備改善』する流れ

-オムロンFEに決めた最大の理由は何でしょうか?

オムロンフィールドエンジニアリングという名前が、節電とかに積極的な会社だろうと感じたんです。もし、リース会社さんが、全然知らない違う会社さんを連れて来られていたとしたら、ちょっと悩んでいたかもしれないですね。節電に対するイメージとか、良い企業イメージがあった会社だったというのが、ひとつの決め手になったのではないかと思います。 初めて取引を始める会社というのは、やはりイメージとか実績が非常に重要になると思います。

―最初のイメージと実際に工事に入ってからのイメージには、相違はなかったでしょうか?

それはなかったですね。やはり、オムロンFEさんみたいに、ちゃんと電力量の計算をして、提案をしてくれる会社さんは、そうないと思います。小さいところでは、まずできないことだと思いますね。こちらが質問しても、まともに答えてもらえず、ただメーカーが言っているスペックを並べて答えるくらいですよね。地場の業者さんでも、技術の品質にあまり差は無いと思うのですが、工事業者さんとオムロンFEが違うところというのは、やはり提案ができて、施工管理が最後まできちんとできるところだと考えております。
実際、工事に入っている工事業者さんは地場の業者さんなのでまさしく品質管理力が他とは違うんじゃないかと思います。
省エネルギーのご提案内容(一部抜粋)検討No.1 空調機の高効率化 年間エネルギー使用量効果試算(当該設備) 検討No.2 LEDランプの導入
年間エネルギー使用量効果試算(当該設備)

~期待していること~導入効果

―現在、どの部分に電気料金が多くかかっていると思われていますか?

一番かかっているのは、空調ですね。もともと平成13年~14年に工事をした当時は、暖房での室内温度が20℃設定でした。この設定で患者様からの苦情はありませんでした。しかし、昨年では、空調機の老朽化のためか、ほとんどの空調が26℃設定になっていましたので、相当効率が下がっていました。今回、設備更新を実施すれば節電もできるし、効率も上がると期待していました。
工事が終了した現在、職員が使用するスペースで20℃、患者様がいらっしゃるところで22℃設定にしていますが、全然苦情も無く快適に運転しております。空調機の効率がアップしたのを実感しています。

また驚くことに12月の中旬ですが、エアコンを作動させていない部屋が多いんです。空調パネルを見ると空調を止めている部屋が多いのですが、止まっていても大丈夫なくらい快適です。各階の廊下に2基設置してある外調機も更新したおかげで、低い外気を温めて廊下に新鮮な空気を送り込みますので、病院全体が暖かくなっているということだと思います。エアコンを複数台稼動させるより、ずっと効果的に室温をコントロールできるようになりました。

病院は、その特殊性からオフィスビルより換気回数を多くする必要があります。単に換気回数を多くするだけでなく、廊下より病室を陰圧にし、感染のリスクを下げることが重要です。病室から廊下へ空気が流れると困ります。元々そういう建物の構造で、換気計画というのも最初からしっかりしているのです。だから廊下をあたためるというのが基本です。
病院というのは、空気の流れを計算された建物になっているということです。今日(12月17日)が、今年一番の寒さだと思いますが、全く問題ないです。もしかするとフル稼働するかと思っていましたが、そうならなかったですね。

―設備更新工事後、早々に電力量の削減結果が出ていますね。

予定では電力量が二割削減でした。申請時には、23.9%削減で提出しました。10年前の増改築をする以前は、水道・光熱費がもの凄くかかっていました。年間で7,000万円弱くらいかかっていたので、デマンド監視を入れたり、ピークカットしたり、氷蓄熱入れたりしたら最初は、4,000万くらいになったんです。それが年々上がってきて5,000万円弱くらいで落ち着きました。
院長は、今回も設備更新工事をやれば、凄く経済的に有利になるとイメージしていたと思います。毎年掛かる費用なので……。今回も経済的効果があることに対して凄く期待しております。

また、電気料金が下がって経済的効果があるのはもちろん大事ですが、医療現場が快適になったというのが効果としては一番大きいですね。入院患者様や外来患者様が快適に思ってもらえなかったら意味がないんです。やはり、快適な空間をつくるというのが一番の目的なんです。明るい室内と心地よい空気というのが、療養環境にすごく影響されるものだと思います。
もし入院されることを考えたら、そう思いませんか? 病院は、設備産業と同じなんです。常に新しく、快適じゃないとダメなんです。10年経ったら、新しい施設には負けてしまうので、そこをどのように更新していくかがテーマだと思っております。

~共同取り組みとは~施工中の協力体制を構築する

―空調工事というのは、空調をなるべく使用しない時期に工事をしなければならないと思っております。そういった意味からも真冬に入る前の2ケ月間での工期を設定しました。

そうですね。今回は、秋から初冬にかけての工事になりました。どこの病院も同じだと思いますが、毎年この時期の秋と春が一番患者様の数が少ない時期です。この時期を狙い工事を計画いたしましたので、患者様との問題が発生することもありませんでした。

逆に、1月から3月が患者様が多くなる時期です。まだ現時点(12月取材時)ではノロウイルスもインフルエンザも流行っていないですし、非常に患者数は少ない状況です。また、どうしても皆さんお正月は自宅で迎えたいと思われていますので、それに向けて12月は退院される方が多くなります。こういった時期の前に、2ヶ月という工期内で終えられた点は非常に良かったと感じています。

―ありがとうございます。快適な空間を目指した工事とはいえ、患者様にもご協力いただかないと達成できないものだと思います。そのあたりについて、看護師長さんが患者様とのやりとりの役割を果たしていただいたと思うのですが、ご苦労はなかったでしょうか?

今回は、患者様との直接のやりとりはありませんでした。工事を始めたのが10月で、陽が入りにくい北側から始めました。やはり時期を考えながら進めていきました。世間では、苦情と言われるものが10年前に比べると非常に多くなっていると言われていますが、当院でも以前の工事の時には工事の音がうるさい等と言われ、毎日のように患者さんに謝りに行っていました。
しかし、今回の設備更新の工事では患者様からのクレームが一切ありませんでした。病室の工事が非常に早く、スムーズにやっていただいたのが大きな理由だと思います。今回の工事では、音が本当に静かで埃もなく良かったです。オムロンFEさんと現場の師長が凄く仲良くなって、コミュニケーションが上手く図れたんじゃないかと思います。工事の進め方としては、前の週に翌週と翌々週の二週間分の工程表をいただいて、事前に調整・打合せを行いました。それに加えて毎日9:00と16:00にオムロンFEさんと打合せをして、現場の確認を一緒に行い、師長・科長の要望や意見も伺いながら進めていきました。また、「本日の工事個所は、○○○室、○○○室です」というメールを院内に流していました。入院調整ができて凄くスムーズにいったのではないかと思います。
江南病院様とオムロンFEの共同取組図
  • 室外機を屋上に設置する際にも万全の体制で
    室外機を屋上に設置する際にも万全の体制で
  • LED照明への更新完了後の食堂です。
    LED照明への更新完了後の食堂です。
  • 1Fロビーの空調入れ替え工事風景です。
    1Fロビーの空調入れ替え工事風景です。
  • 1Fロビーの空調入れ替え工事風景です。
    1Fロビーの空調入れ替え工事風景です。

~工事以外にも大事なことを忠実に実践する~ 施工中の評価

―日々の工事が終わった後の清掃等、周辺環境に対してオムロンFE側が気を配っていたか、という点ではどうお感じでしょうか?

まず、最初のひと部屋目の工事をする際に、その部署の師長が「終わったら必ず病院側で委託契約している清掃会社に清掃させてくれ」と言っておりました。しかし、実際工事が終わって室内を見てもらったら、清掃会社に掃除をしてもらわなくても良いくらい綺麗でした。 その後の工事終了後も、改めて掃除をすることはありませんでした。でもよっぽど気になる時には、師長のほうで、勝手に清掃会社を呼んで欲しいと言いましたが、一度も呼ぶことはありませんでした。この点からもお願いして良かったと思いました。 また、工事は日・祝日も関係なくやっていただきました。どうしても平日には、工事ができないような検査室等もありますので、日・祝日にそういう場所を重点的にやっていただいていました。ほとんど休み無しで対応していただきました。一日で20数台もの空調を入れ替えた日もありました。オムロンFEさんの管理力は、非常に高いものだと思います。
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施工中、汚れが付かないように、
保護シートを前面に張り巡らせます。

~ライフラインの二重化を目指す~ 今後の展望と課題

―最後に、江南病院様に留まらずグループ全体で実現していきたいことはございますか。

グループ全体では、やはり節電の意識が高いので、今後は、ぜひ太陽光発電システムの導入も考えております。
太陽光発電と蓄電池の組み合わせを検討しています。自家発電は、以前から導入しているのですが、運転するまでに電気が切れる時間が出てしまいます。その間を蓄電池で運営するということを考えております。太陽光発電は、やはり環境への配慮という視点で考えております。

それとライフラインの二重化の考えです。給水設備に関しても二重化しておりますし、電気に関しても二重化できれば良いなと考えております。通常の電気から自家発電へ切り替えるのに6秒かかるんです。たった数秒なんですが、医療機器が止まってしまうんです。その意味からもすぐに切り替えができる蓄電池を導入を検討しております。もし、災害などの有事の際に、近隣の人々は、病院に駆け込むんです。その時に人々を守れる施設じゃないと存在意味がないんです。
そう言う意味で今後も、機能向上を目的とした設備更新をやっていきたいと思っております。

防災拠点としての役割を目指す江南病院様のたゆまぬ前進に期待です。

地域に選ばれる病院を目指す江南病院様のたゆまぬ前進に期待です。

ご要望事項の実現

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オムロンフィールド
エンジニアリング株式会社
営業担当 梶原 大

今回の工事では、病院内の空調と照明を全面的に高効率機へリニューアルさせていただきました。単純にリニューアルするだけでなく、院内のご要望を集めていただき、そのご要望に答えられるよう努力しました。
既に親密な取引のある地元業者様がいる中で、省エネ効果の試算や補助事業活用の提案を評価いただき、弊社に工事をお任せ頂けたこと大変ありがとうございました。

オムロンフィールド
エンジニアリング株式会社
現場代理人 安達 満



今後も杏仁会様全体のエネルギー課題解決に向けてよりよい提案・施工ができるよう努力してまいります。
最後に、工事期間中においては工事工程に合わせ院内の調整等、多大なご協力を頂きましてありがとうございました。
今回工事が無事無事故で終えることができたことに病院関係者様、工事従事者の方々へ感謝したいと思います。
工事施工においては病院内での第三者災害が発生させないことを考え作業時間帯や資材置き場など十分に打ち合わせ、指示徹底できたことがよかったと感じています。作業後の清掃も徹底して行ったため病院運営に支障が起こることなく日々工事作業が工程通り進捗できたことがなによりうれしく思いました。

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