対策が実を結ぶ ~運用改善(ピークカット)の成果~

様々な運用改善を実践した結果、目に見えて成果が表れました。ピークカットの成果としては、850kWから650kW迄下がり、現在は600kWにまで削減できました。電力使用量は実施する前は年間300万kW使用していたのが、230万kW(24年度)と、70万kWほど削減することに成功しました。

運用改善を実施するにあたり、オムロンFEが費用対効果をすべて算出してくれました。これによって、効果の高いものから優先して取り組む事ができました。電力の見える化を行うという事は、実際の対策に結びつくだけでなく現場のモチベーションアップにも役立っています。現場へはやっただけの効果があったよ、とフィードバックが出来るだけで全然違うんですよね。対策をして数値に動きがあると、現場の人間も考えるようになりますよね。動きがないとはやり考えたくても考えようとしませんもんね。

  私たちのようなエネルギー管理指定工場ではない企業は、あまり本気で省エネ対策を行ってないと思うんですよ。やっても分からない、だからやらない、で終わっていると思うんです。ただ、やっていない分やり始めたら、ものすごく大きな成果が出ます。テストの点数で言うと20点くらいだったと思うんですよ。それは今では60点くらいまで上げられたかなと。今後さらに設備更新を実施して70点、80点へと高めていきたいですね。ただ、点数が上がった後の対策については、自分たちだけの努力では限界があるので、プロフェッショナルに頼らないと出来ないことが多くなってくると思います。

ピークカットの成果

節電成果(年間使用電力量)

実践した運用改善:エア流量計の設置、エア漏れ箇所の補修、諸味発酵タンク温調システムインバータ化、コンプレッサー出口圧力の変更、空冷チラーファン洗浄

実践した節電取組(ピークカット)※醸造食品(スローフード)の特徴を活かすことによるピークカット策 電気原単位の悪い夏季の仕込み量を2割削減/麹の発熱量の多い2日目を日曜日にシフト、もしくは製麹機が2機同時運転とならないようにした/工場のピーク時間帯の温調(チラー)を停止/製麹行程での省エネプログラムの検討(ファン出力、チラー冷水出口温度の変更)

効果的な節電対策が実を結ぶ ~九州経済産業局長賞の受賞

-このたびの経済産業省九州経済産業局局長賞の受賞、誠におめでとうございます。

ありがとうございます。電気料金やエネルギーに係るコストというのは年々高くなっております。どんなにエネルギーを削減してもなかなか費用面で表に現れてくれないんですね。その中で、地道に行ったことがこういった賞につながったのは、従業員が『ああよかった』とモチベーションアップにつながりますので、そういった意味では良かったなと思っています。また電力の削減が実際に評価されたと思います。疑問を持つ、という事が大事だと思いますし、そこに対策はある、と思います。

更なるコスト削減、省エネ工場を目指して ~運用改善から設備改善へ~

-今後は設備更新のステージに入りますが、さらに踏み込んで大きな視点で今後の課題ですとか取り組みたいことはございますか?

私たちが醤油屋として進む道、ビジョンがまず前提にあります。それを踏まえたうえで設備更新を行っていかないといけない、と感じております。今の時代ですから、付加価値のある小ロット、多品種化ですとか、それをクリアしながらの設備更新ですね。この工場は古いものですから、毎年何かしらの設備更新があります。そのビジョンを活かしながら高効率化、省エネの方向での設備更新、をやっていかないといけないと感じています。

-顧客から求められるものが多くなっている時代ですよね。

そうなんですよ。昔は安く大量に品質の良いものを作っていれば良かったんですが、今はそれだけではだめになってきましたね。 高付加価値を求められていますね。

更新のタイミングとしては、まずメリットが出来るもの、更新時期にきているもの、さらに運用改善できるものと、オムロンFEはすべて把握してくれているので楽ですね。まさに痒いところに手が届く、そんな関係性を築いていけていると実感しています。

オムロンFEに非常に感謝している部分というのは、設備機器のメーカーや代理店が個別で来られると私がすべて交通整理をしなければいけないんですね。オムロンさんはその交通整理までやって頂いたので、窓口が一つで対応できたのが良かったですね。そういった意味では商社のような役割をオムロンさんが果たしてくれたと思っております。特に今回は、発酵室、コンプレッサ、チラーなど複数の設備を更新しますので、工事も入ります。さらにそれを交通整理しろって言われると、とてもその時間は実際には作れないし、ないですね。それを一手にやっていただいて、しかも組合の中のことをよくわかってくれていると。色々と聞けば教えてくれますし、細かいことまで聞けるので。パートナーシップがしっかりと構築されていると思います。

特に、私たちの組織には専任の設備担当者がおりません。そういったところは交通整理の役割を果たしてくれる人(企業)がいたほうが、私たち管理する人間側から言わせれば非常に助かっています。

当社所属 エネルギー診断プロフェッショナルの視点

福岡県醤油醸造協同組合様の取り組みで特筆すべき点が大きく2つありまして、1点目はこういった見える化のツールというものは必要な部分ではあるのですが、経営者の方がそれに投資するのかというと、投資対効果がはっきりしないものなので、積極的に投資されないケースが多いです。その中で福岡県醤油醸造協同組合様は、電力計測装置を、経営でいうと会計ソフトのように捉えて、省エネ対策をスタートさせるのに必要とご判断されたところがすごいと思います。

2点目は、井澤様が製造部の部長というお立場から、エネルギーと製造の方を両方見られているというのがあって、これもまた通常のお客様であれば、省エネ部門と製造部門は別の場合が多く、仮に『温度を上げる』という話があった時に省エネ担当と製造担当でせめぎあいがあるんですよね。『品質に影響があったらどうするんだ』という事があるんですが、福岡県醤油醸造協同組合様はそこをきちんと検証されながら、これまで当たり前だったところのハードルを次々に見直しされ実行されたというのが取り組みとしては素晴らしいと感じています。
老朽化した設備の更新と設備改善を組み合わせることにより投資効果を高めることができます。更に、補助金の活用により投資効果は高まります。

ご要望事項の実現

オムロン フィールドエンジニアリング株式会社 現場代理人 松隈 竜二

オムロン フィールド
エンジニアリング株式会社
現場代理人 松隈 竜二

福岡県醤油醸造協同組合様は福岡県の醤油を一手に製造されているお客様です。

今回の取り組みでは、エネルギー計測監視システム(以降EMS)を納めさせていただいただけでなく、計画の立案、設備導入後の見える化コンサルティングまで、1年以上を掛けてお付き合いさせていただきました。

エネルギーの見える化を実施されるお客様の中には、見える化することが目的となってしまうケースもありますが、この福岡県醤油醸造協同組合様は見事に使いこなし、結果として九州経済産業局の賞を受賞されました。

引き続き省エネルギーの優良工場として、進化されることを期待いたします。

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