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株式会社パラダイス 様

株式会社パラダイス 様

九州でパチンコ店を20店舗展開されているパラダイス様が、上昇する電力料金の削減を目的に見える化(電力計測)システムを導入。その後、原発稼働停止に伴う電力不足問題から固定買取制度を活用した、メガソーラーとなる太陽光発電システムを導入されました。
企業として、利益確保と社会貢献を両立させる理念をお伺いいたしました。
株式会社パラダイス 常務取締役 櫻井 正明 様

施工主様情報

施設名 株式会社パラダイス
創業 昭和62年3月
所在地 長崎県佐世保市
事業内容 遊技場経営/ホテル・観光業経営/太陽光発電事業
ホームページ http://www.pzone.jp/

導入内容① 見える化システム導入及び省エネ診断

施工場所 P-ZONE筑紫野店(福岡県)
施工内容 エネルギー使用量計測、監視装置の導入
施工期間 1ヶ月( 2010年9月~2010年10月)
省エネ診断期間 2ヶ月(2010年11月~2010年12月)
活用した補助金 平成22年度 省エネルギー計測監視設備等導入事業助成金

導入内容② 太陽光発電システム

導入場所 P-ZONE 筑紫野店(福岡県)、諫早店(長崎県)、神埼店(佐賀県)
発電容量 2012年度 筑紫野店:542.5kW、諫早店:203kW、神埼店:700kW
2013年度 パラダイス西海市太陽光発電所:1,225kW、筑紫野店(増設):500kW
モジュール種別 2012年度 3店舗 トリナソーラー/多結晶シリコンタイプ
2013年度 西海市 同上
      筑紫野店(増設) サンパワー/単結晶シリコンタイプ
設置方式 筑紫野店・神埼店:屋上、地上駐車場/コンクリート架台設置工法
諫早店: ハゼ式折板屋根/直付け金具工法
西海市: 野立て/スランティング基礎+鋼材架台設置工法
施工期間 2012年度 3店舗 4ヶ月( 2012年12月~ 2013年3月)
2013年度 パラダイス西海市太陽光発電所 2013年10月~2014年3月
     筑紫野店(増設) 2013年12月~2014年3月
納入時期 2012年度 諫早店:2012年2月、筑紫野店・神埼店:2012年3月
2013年度 西海市・筑紫野店(増設):2014年3月

導入内容③ 遠隔監視システム【O&Mサービス】

ご契約内容 太陽光遠隔監視サービス『ソラモニ』
施工場所 P-ZONE筑紫野店(福岡県)、P-ZONE諫早店(長崎県)
P-ZONE神埼店(佐賀県)、パラダイス西海市太陽光発電所(長崎県)
サービス内容 駆付け安心パック及び定期点検サービス(フル点検)
今回ご導入頂きました太陽光発電パネル(筑紫野店)の全景です。

~電気料金削減のために行ったこと~ 見える化システムの導入

インタビューにお応えいただいた株式会社パラダイス 櫻井常務

−この度太陽光発電の導入に至った経緯についてお聞かせいただけますでしょうか?

見える化システム導入以前から今後の電気料金は値上がりするだろうと予測していました。経費削減策として電気使用量を削減したいが、どの設備に、どの程度多く使用しているのかが分からない状態でした。そこでまず取り組んだのが、事務所内のエアコンを止めたり、電気も通常使用よりも暗くするなどした節電でした。

ただ果たして、我慢=コスト削減に結びついているのかが社内で議題に上がりました。もう少し合理的に削減できないのかと。努力はしているが、その成果が数値上で見えないと意味がないですよね。そこで本格的に検討しよう、となりました。

そんな中、オムロンFEさんが開催された『省エネセミナー』の案内を拝見しまして、電力の見える化についての話が聞けるとの事で参加したのがきっかけです。

−その節はセミナーにご参加いただきありがとうございました。セミナーにご参加いただいた2010年、経産省の助成金を活用した見える化システム導入のご提案をさせていただいた時から御社とのお付き合いが始まった形ですね。

そうですね。省エネ診断を受ける前から、空調のデマンド監視など、当時我々で出来る対策は講じてきました。その後のオムロンFEで、省エネ診断を実施してもらった結果、予測していたことが明確になったというのが一番大きかったですね。

見える化(電力計測)システムの導入風景です。こちらは照明、コンセント系統の測定装置です。

−見える化(電力計測)システム導入後、具体的に実感されたのはどの部分でしたか?

例えば、診断前は、遊戯台がすべて稼動している状態とそうでない場合を比較した場合、当然すべて稼動している状態のほうが電気料金はかなり掛かっているだろうと思っていました。ところが診断の結果、消費電力に差がないことが判りました。目に見えない程度の差であったことにまず驚きましたね。

実際には何が違っていたかというと、お客様が店を出入りすることによって稼動する空調設備がより多くの電力を消費することが判りました。更に、外気温がある一定レベルを超えると運転が過大になることも判りました。この結果を踏まえて、冷暖房と送風を使い分ける事によって消費電力を削減することが出来ました。

また照明に関してですが、店内の照明に関してはLED化が進んでおりましたが、外部照明ネオンなどには目を付けておりませんでした。診断後に出してもらった取組提案により、この外部照明ネオンの消灯する時間を1時間早めたところ、大幅に電気料金を削減することが出来ました。

このように、電力計測装置を取り付けてデータ診断してもらった結果、段階的に見える化出来るようになりました。実際に運用を変えてみると、30分単位でデータが出てくるわけですから、如実に電気使用量が下がってくるんですよね。

補助金を活用し『見える化』する流れ
空調、照明など電力を計測するための電力センサーを受電盤に設置して電力計測します。

−筑紫野店はまさしく省エネのモデル店となっているわけですね。

そうですね。見える化(電力計測)システム導入~省エネ診断を経て、計測結果が出て初めて運用方法を現場スタッフに説明できるので、エビデンスがきちんと出るというのはいいですね。見える化をやって良かったのは、効果もさることながら手ごたえがきちんと見えるという点でした。

今までは『恐らく、冷暖房よりは電力は掛からないだろう』と誤認識していた店内空調のドライ運転についても、見える化を実践したことにより、数値の根拠が出たわけですから『今後の運用はこうだよ』と現場スタッフに明確な指示が出せるようになりました。

−見える化システムは、導入後に一定期間計測したデータに基づいて診断をし、お客様と協議して今後の方策を決定して改善することで、大きな削減効果が見込めますね。

はじめは人が最初に電源のオンオフをして節電、というのが入り口で、次は人がやらずに機械が勝手にやる、それが次のステップでしょうね。最後に設備自体が高効率化されて運用される。という具合に3段階のステップを踏むんでしょうね。店舗の規模によって3つのステージのうちどのポジションにいるのかを決めていくべきでしょうね。

−おっしゃるとおりだと思います。見える化システムを導入後、省エネ効果はどの程度ございましたか?

18%ほど下がったのではないでしょうか。

−18%というのは大きいですね!御社の場合は店舗数が多いので、このモデルを他の店舗にも広めていけば相当量のエネルギーコストが削減できますね。

そうですね。ただそれだけではなく、お客様に我慢を強いることなく快適な店舗空間が創れる、という点が大事だと思っております。

次の策としては、送風機自体をインバータ化出来ないか、というのも課題としてあります。これが実施出来れば、更に電気料金の削減に繋がっていくと思っております。

~省エネから創エネへ~ 太陽光発電システム導入の経緯

屋上駐車場を有効活用して太陽光パネルを設置しました【筑紫野店】

−省エネ対策に乗り出したところからスタートされましたが、現在はさらに、創エネの観点から大規模な太陽光発電システムをご導入いただきました。導入を本格的にご検討されたのはいつ頃でしょうか?

太陽光発電システムについては、10年ほど前から意識はしていました。当時は家庭向け太陽光発電が中心で、産業用については導入コストが合わないということで、今後の動向だけはウォッチしていた状況でした。

2012年に入って、再生可能エネルギーの全量買取制度がスタートすることを知り、導入に向けて本格的な検討に入りました。

オムロンさんを含めて20社以上の会社から提案を受け、半年以上の時間をかけて厳正に検討・試算を行いました。

−20社以上というのはすごいですね!選定基準はどのようなものだったのでしょうか。

上場企業が太陽光発電システムを選定する視点で、株主に対して説明責任が果たせることを念頭に基準を設定しました。

店舗屋根などを有効活用する際、太陽光発電システムを導入した場合の投資回収年数と収益シミュレーション、発電トラブルに対して即時対応できる保守点検体制、さらに従業員は太陽光発電の関連業務にまったく関与する必要がなく、接客サービスが低下する事はないと証明できること、などが重要と考えました。

その上で、施工企業が20年先にも存在しているかどうか、複数の太陽光パネルメーカーのものでも取り扱えて提案できるか、工事会社としての技術力と、社歴ですね。これらがすべて適合する、という基準で選定しました。

~発電量を最大に、発電ロスを最小に~ 施工業者決定の際の最大の決め手

建物への荷重量を軽減し、穴を開けないので雨漏りの心配もいらないコンクリート架台設置工法【筑紫野店】

−数ある業者の中からオムロンフィールドエンジニアリングに決めた最大の決め手はなんでしょうか。

オムロンさんは、太陽光発電のシステム構成を極力シンプルに設計して調達コストを抑えてくれた点、また、パネルの設置方法については、基礎の設置だけのために屋根に穴を開ける必要がない工法を提案してくれたのが良かったです。雨漏りの心配をする必要がないのは嬉しいですね。

また、何らかのトラブルによってパネルが損傷して発電が停止してしまった時に、迅速に発見・対処してくれるO&Mが大事になってくると思うんですが、この点もオムロンさんには遠隔監視サービスの『ソラモニ』で安定稼動を見守ってくれるサービスがあったのも大きな決め手になりました。

20年間の長期間運用の中で、そのパネル性能100%の能力で発電量が推移するというのであればこれは納得ですよね。問題なのは、太陽エネルギーの量とはまったくマッチしない形で、設備上のトラブルで発電量が勝手に落ちてしまっている状況になった場合です。トラブルが発生した際には、出来るだけ速やかに復旧して元の状態に戻す、という事が大事だと考えています。

そのためシステム全体ではなく、細かな単位(接続箱単位)で適正に発電していることを監視する装置はお持ちじゃないのか?と尋ねた時に、『あります』といったのはオムロンさんだけだったんですね。
それが「ソラモニ」なんですね。それが一番欲しかったというところはありますね。

地価の高い日本で発電事業を行う上で、限られた面積で行う場合、やはり最大効率を追求していかないといけない、発電ロスを迅速に発見することの出来る監視システムは必要不可欠なものだと実感しました。

遠隔監視システム『ソラモニ』の仕様

~太陽光発電事業を行うということ~ 地域貢献と波及効果

遠隔監視を活用した太陽光発電見守りサービス『ソラモニ』サービスフロー

−太陽光発電システムを導入したことによって発生した効果はございますか?

そうですね、今回導入した筑紫野店、諫早店は店舗の屋上、屋根に太陽光パネルを設置しており、その真下はホールになっております。太陽光パネルを設置したことによって、屋上、屋根面の直射日光を遮ることで遮熱効果を生み、屋内の温度上昇を比較的緩やかにするという副次的効果もあるようです。まだ正確なデータは取れていませんが、前年対比で電気量は上がっていないので、その効果はあったのだろうと見ています。

−環境に対して、あるいは地域社会に貢献するという想いが強くおありのように感じました。

社長の山口が常々言っていることに、地域のお客様があっての我々なので、感謝は忘れてはいけないと。『ありがとうございます』を心の底から気持ちを込めてお礼を伝えようと。社会に喜ばれることは全部やろうというのが山口の強い想いですね。
今回の太陽光発電システムの導入も、屋上や駐車場を有効活用して社会貢献に役立つなら、という想いから検討を始めた経緯があります。

~太陽光発電事業を行うということ~ 地域貢献と波及効果

−今年度は新たに長崎県西海市にメガソーラー(1,225kW)を、更に筑紫野店には増設で500kWの太陽光発電システムを導入予定となっており、合計で3メガワット以上の太陽光発電システムを保有することになります。再生可能エネルギーについて、今後の展望などはございますか?

そうですね。ここまで大規模な発電システムを構築できましたので、今後については本業を大事にしつつ、再生可能エネルギー関連については積極的に情報収集して、採算が取れるようであればやっていきたい、という想いは社長の山口にはあります。

今後は店舗駐車場や屋根を活用した導入だけでなく、条件の良い用地を募集してメガソーラー導入の検討を進め、売電事業を積極的に展開していきたいと考えています。また、太陽光発電はもちろんのこと、地熱、風力、ほか再生可能エネルギー事業全般へ積極的に取り組んで行きます。

神埼店の地上駐車場に設置した太陽光発電システム
店舗屋根に設置した太陽光発電システム

ご要望事項の実現

オムロン フィールドエンジニアリング株式会社 担当 佐々木 崇

パラダイス様は九州を代表する遊技場経営会社でありますので、2012年7月の固定買取制度施行開始されるまでに、弊社以外に20社以上の競合が提案を持って来ている状況でした。
多くの競合がいる状況の中、弊社として提案に最も重きをおいた点は、20年間の発電事業を行っていくパートナーが、他社ではなくオムロンFEがベストである事を如何にパラダイス様に思っていただけるかという点でした。
今回の全量買取制度を活用した太陽光発電の導入は、20年間の発電事業者となることであり、『イニシャル費用が安い』だけで業者選定すべきではなく、
①20年間安定稼動するために必要なシステム設計、施工方法、施工品質を安心して任せられる会社であるかどうか
②20年間の稼動状況をリアルタイムに細やかに監視し、発電異常があれば速やかに発見、修理、交換など(いわゆるO&Mサービス)により復旧対応を安心して任せられる会社であるかどうか
この2点が最も重要であることをご説明させていただき、その点において競合他社よりも優位性のあるオムロンFEの対応力を訴求させていただきました。
結果、価格だけではない、OFEの提供価値の重要性、優位性にご理解いただき、P-ZONE3店舗の全ての工事をOFEへお任せいただけたこと、営業として大変嬉しく思っております。この場を借りて、改めて感謝申し上げたいと思います。
現在工事を進めているパラダイス西海太陽光発電所1MW建設工事、P-ZONE筑紫野店増設工事も予定通り売電開始をすべく、しっかりと準備を進めて参ります。
これからも末永いお付き合いを何卒よろしくお願いいたします。

オムロン フィールドエンジニアリング株式会社
担当 佐々木 崇

オムロン フィールドエンジニアリング九州株式会社 現場代理人 河口 博義

最初にお話し頂いたときは、現状の建物形状に合せた影の影響に対する発電量ロス(発電量最大化)と建物荷重の設計強度などなど、お客様と1点1点協議させて頂き、設計・施工を進めて行きました。
3店舗同時施工で現場から現場への移動は大変でしたが、工事完成検査でご担当の櫻井常務様よりおつかれさまでした ありがとうのお言葉をいただきまして大変嬉しく、いい仕事が出来たと思いました。
このような仕事を与えた頂いたお客様及び政府の固定買取制度に感謝申し上げます。

オムロン フィールドエンジニアリング九州株式会社
現場代理人 河口 博義