オムロン フィールドエンジニアリング株式会社
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株式会社村田製作所 様

株式会社村田製作所 様

日本最大級のカーポート型太陽光発電システムを岡山の拠点に導入。電力買取価格が下がっていくなか、コストと環境の両立を目指し、上からの太陽光だけでなく下からの反射光も利用する両面パネルを採用。

施工主様情報

施設名 株式会社村田製作所
創業 1944年
所在地 京都府⻑岡京市
事業内容 ファンクショナルセラミックスをベースとした電子デバイスの研究開発・生産・販売
ホームページ https://www.murata.com/

施工内容

施工場所 株式会社岡山村田製作所(岡山県瀬戶内市)
施工内容 カーポート型太陽光発電の導入 発電容量:2,403kW
施工期間 約12ヶ月間(2019年4月 – 2020年3月末)
遠隔監視 保守サービス ソラモニ(見守り監視)

世界最小の積層セラミックをはじめ、電子部品を主力とする企業として世界トップクラスの株式会社村田製作所(以下、村田製作所)様。独自の製品を供給し、文化の発展にいかに貢献できるかを会社のビジョンとされ、持続可能な社会の実現に貢献することを使命とされています。今回は、村田製作所の拠点として、岡山県瀬戶内市でセラミック原料・多層デバイス・インダクタの製造を手がける、株式会社岡山村田製作所に導入した、日本最大級とも言える広大な「カーポート型太陽光発電システム」について、村田製作所 CSR・環境安全部の坂田(さかた)部⻑と同部環境安全推進課の勝間(かつま)様にお話しを伺いました。

CSR・環境安全部とは?

− 「CSR・環境安全部」とは、どのようなミッションをお持ちの部門なのかお聞かせください。

CSR、環境と安全、防災やセキュリティに加え、建物・ファシリティ全般の管理なども含めた幅広い業務を行っています。昨今の流れで言いますと、非財務的な「ESG」のようなところにどれだけ取り組んでいるかというのも非常に大事なので、今はその「ESG」において会社としてマテリアリティを特定し、それに対してKPIを定め取り組んでいく部門です。

導入までの背景 / 課題

− 今回の太陽光発電システムを導入しようと思われたのはいつ頃だったのでしょうか?

太陽光発電システムは、FIT制度開始の2012年ごろから導入してきています。まずは投資のような意味合いで、かつ環境性を担保するようなところから始めています。

− 環境性を担保ということですが、太陽光発電導入を含め、環境貢献にはどのようなお考えで取り組まれているのでしょうか?

すでに10箇所ほど太陽光発電を導入していますが、当初からまずは採算性が合うことを優先して進めてきました。現在では電力の買取単価が下がってきたこともあり、導入開始当時の投資基準では導入できなくなりました。ですから基準の緩和や合理化・効率化など、工夫をしながら導入を決心しています。環境貢献については、さっきお話ししたマテリアリティにも気候変動に関連するものがありますし、ただやり方としては再生可能エネルギーもあれば省エネもあるし、証書とかクレジットもあります。それらを上手く組み合わせて取り組んでいければと考えています。またそれに関わる「RE100」や「TCFD」、「SBT」などのイニシアチブについても、それぞれの特徴を見極めながら会社としての方向性を決め、全体的なところを見ながら進めています。今年に入って「TCFD」に賛同、「SBT」にコミットしました。できるところからしっかり攻めていきたいと思っています。

システムの提案・設計・施工について

− 今回の岡山の拠点でカーポート型を導入することとなったきっかけを教えてください。

国内にある拠点は郊外が多いので、従業員は車での通勤がほとんど。ですから駐車場が広いんです。ソーラーパネルを駐車場に置くか、建物に置くかということもありますが、いろいろな条件を検討する中で今回の岡山は、日照条件も良くて、面積の広いところにいちから造れるというメリットもありました。またそれだけでなく、夏場に車自体が暑くなるのでカーポートを造りたい、という目的も重なって最終検討した結果、採算にも乗ってきたのでやってみようと。

− カーポート型太陽光発電の設備は一般的な太陽光発電より投資が増えますが、それでも導入を決心されたのはなぜでしょうか?

普通のシステムも架台は必要ですが、カーポートの分が当然投資として増えます。しかし、オムロン フィールドエンジニアリング(以下、OFE)から提案されたパネルは、上からの太陽光だけでなく、下からの反射光も利用した両面パネルだったので非常に面積効率が良いんです。それがあってコスト面と技術とがうまくかみ合ったので導入しました。一般の片面パネルだったら実現しなかったかもしれませんね。

− 両面パネルもOFEからの提案でお知りになったのですか?

そうです。検討段階の中でOFEからの提案に両面パネルがありました。反射での発電はわずかなんだろうと思っていましたが、想定以上に発電するとのことで。それも駐車場で地面からの高さがあるからうまくできることだと思います。

− 今回の導入にあたりまして、施工パートナーをOFEに決められた理由を教えてください。

もちろん何社かの中で、いろいろ検討させてもらいながら選ばせてもらいました。弊社と同じ京都の企業で世の中から見ても「オムロン」のブランドは非常に評価も高いです。過去にも弊社は何回か省エネ診断をお願いしたりと結構⻑いお付き合いになっているんです。そういうこともあって、今回はまず選ぶ中の一社に挙げさせてもらって、あとはコスト面などいろいろ比較しながら最終的にOFEを選んだという経緯です。

− OFEの施工はいかがですか?率直にお聞かせください。

今回、施工場所は岡山県の拠点ですが、プロジェクトの主体は本社(京都府)の方で行っています。ですからプロジェクトに関わる陣容として、本社の私たち、施工拠点(岡山)の関係メンバー、地元の各種工事会社、という3者があります。施工するOFEは、この3者のいろいろな意見や調整事項をうまく取りまとめて進めていく必要があるんです。加えて「駐車場」ですから従業員が使用する中、工事を進めなければいけないという課題もありました。そういった状況の中で入念に打ち合わせをしながら、ここまで大きな問題もなくきていますので、とても助かりました。

− ご不満に思われたり気になったりした部分はございませんでしたか?

強いて言うなら「雨避け」にも期待していたんですが、パネルとパネルの間から雨が集中して落ちてくる場所があって、その場所がちょうど車に乗るポジションになってしまうと困るんですね。全部ではないですが。これが今回ひとつ課題なので(これから施工する)新しいところについてはもちろん、今のところについても後日対応してもらえると思っています。

− 売電を開始したら発電量の最大化を実現するために必要な保守も組み合わせて考えられていますか?

太陽光発電はたくさん導入していますので、運用する中でいろいろ経験もあります。それも活かしながら、当然かかる費用のことも考え、うまくいろいろな方法を駆使しながら行っていきたいと思っています。コスト面を含めてしっかり管理してもらえるかが重要だと思います。 今回はOFEから提供されているソラモニを導入します。

今後の展望・取り組みについて

− 今後の展望についてをお聞かせください。

環境負荷を下げていくことを大前提として考えています。取組みとしては2つあり、ひとつは省エネ、ふたつめは再⽣可能エネルギー(太陽光発電)の導⼊です。太陽光発電の導入については今回のようなカーポート型もあれば、建屋の上に乗せるケースもあります。それぞれ異なる設置環境や制約条件のなかで、活用方法をよく検討したうえで引き続き導⼊していきたいと考えています。
既存太陽光の自家消費への切替え、自家消費での新設太陽光、さらには再エネメニューの電力契約、証書やクレジットなど(相殺できるようなもの)をうまく採り入れながら、全社としてCO2の排出量を減らしていく。そういった取り組みを永遠に行っていく必要があるんでしょうね。

[2020.2.19]

ご要望事項の実現

日本最大級のカーポート型太陽光発電が完成に営業として携わることができたのは、本当にうれしい限りです。
これも、環境対策に熱意のある村田製作所様をはじめ、開発に関する法規制を岡山村田製作所様、協力会社様を加えた協議、最新の両面発電パネルの採用や事故が起こりづらい架台設計など様々な課題を乗り越えた成果だと思っています。
今後は、環境負荷を下げる取組みを積極的に行われている村田製作所様の期待に応えられるように、太陽光発電だけでなく、省エネのご提案も進めてまいります。
ありがとうございました。

オムロン フィールドエンジニアリング株式会社
エネルギーマネジメント事業本部 EMエンジニアリング SE部 EMエンジ SE2課
営業担当
井本 泰雄