EPC情報
企業名 | 株式会社松村組 |
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創業 | 明治27年 |
所在地 | 東京都千代田区 |
事業内容 | 建設工事の請負並びに企画、設計、監理 建設コンサルタント業務 不動産の売買、仲介、賃貸借並びに管理 建設機械の製造修理並びに賃貸販売 再生可能エネルギーによる発電及び売電事業 前記各号に関する一切の業務 |
ホームページ | http://www.matsumura-gumi.co.jp/ |
維持・管理会社情報
企業名 | サンエルガ株式会社 |
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設立 | 平成23年12月 |
所在地 | 東京都千代田区 |
事業内容 | 再生可能エネルギーによる売電事業 再生可能エネルギー促進普及のための人材育成・教育・強化 再生可能エネルギーに関する調査、研究及びコンサルティング業務 太陽光発電システムの販売及び設置のためのシステムインテグレーション業務 企画、設計及び監理並びにコンサルティング 各種商品・製品の販売及び輸出入 知的財産権の取得、実施、使用、利用承諾、維持管理、仲介及び譲渡 前記各号に付帯関連する一切の業務 |
ホームページ | http://www11.ocn.ne.jp/~sun-erga/9501.html |
企業紹介
【株式会社松村組】
2014年に創業120周年を迎えた松村組様。大規模オフィスや商業施設、スポーツ施設などを多く手掛ける建築事業、道路、河川、鉄道施設などの土木事業、さらには太陽光発電事を中心とした再生可能エネルギー事業などを展開する日本屈指の総合建設企業です。
【サンエルガ株式会社】
株式会社松村組の関連会社として2011年12月に設立。松村組が掲げる『持続可能な未来型建設業』への理念を引き継ぎ、さまざまな環境と人々の営み(経済)が快く共存する地域社会を目指して、自然エネルギー発電システム事業・それらに付随する様々な課題に対して、企画提案から建設・保守・運営維持管理までワンストップで課題解決に取り組むことを使命としてされています。
再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)がスタートしたのを機に太陽光発電事業へ参入し、またEPC事業者として施工後の発電所が正常に発電しているかという点に着目しO&Mの重要性をいち早く認識し事業に取り組まれてきました。 そんな両社と弊社の関係性や今後の事業展開などについて伺いました。
O&M(遠隔監視保守サービス)導入の背景
-太陽光発電の遠隔監視保守サービス『ソラモニ』を導入するきっかけを教えてください。
FIT(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)のスタート以降、当社も自然エネルギー推進部が中心となり太陽光発電事業へ本格参入しました。初の施工案件として、2013年3月より発電を開始しましたが、発電開始当初から発電ロスを未然に防ぐ遠隔監視の必要性を感じ、様々なシステムを比較・検討していました。
遠隔監視システムは、パワーコンディショナー単位での監視、集電箱単位、接続箱単位、あるいはストリングス単位など様々な仕様があることを知り、発電規模(255.36kW)と照らし合わせて何が一番最適かを検討しました。検討の結果、費用対効果や、マルチベンダ対応可能か、などを鑑み、接続箱単位で監視できるものが適していると判断し、それに合致したのがオムロンの『ソラモニ』でした。監視する単位が我々の考えとマッチングした、というのが採用するきっかけになりました。
多くの企業は、発電事業を行っていく上で、常に発電状況を監視し、万一に備える必要があります。
また、遠隔監視システムから様々な詳細情報が得られる、というのが大きいですね。電力会社からの報告書には、1か月分の売電収入額や発電総量は把握できますが、『ソラモニ』はさらに日々の発電情報が把握できる点が採用のポイントとなりました。
当社(サンエルガ)は、松村組と協業し、主に再生可能エネルギーのEPC事業者として、様々な企業へ発電システムのご提案を行っております。太陽光発電システム提案に際し、遠隔監視システムの導入を同時にお勧めしております。実績のある『ソラモニ』データを参考にご説明させて頂いております。
ソラモニに対する評価
-『ソラモニ』導入後の評価をお聞かせください。
監視システムの設計から施工、運用と保守と、ワンストップ対応可能だという点が高く評価できました。比較検討した他社の場合、遠隔監視のシステムだけで、施工あるいは運用、保守は出来ないというものがほとんどでした。
運用監視、現場保守が一体型となったオムロンの『ソラモニ』は安心して当社のお客様へも提案していけると実感しています。
お客様へ太陽光発電の事業計画をご提案する際に、20年間の事業収支シミュレーションは当然のことながらそれと同等以上に重要な点として遠隔監視保守サービスをセットでご提案しています。
『ソラモニ』をご紹介すると、お客様は、『あのオムロン』(知名度の高さ)と『そこなら大丈夫ね』(安心感)を口にされます。
これまでと同様、当社とオムロンが実例を共有しながらお付き合いしていく中で切磋琢磨していける部分がたくさんあると思うので、お客様にさらに有益に感じてもらえるシステムに作り上げていきたいと考えています。
ソラモニのインハウスシェアについて
-貴社の施工物件中で『ソラモニ』を導入している割合はどの程度でしょうか
8割以上は『ソラモニ』を採用しています。残りの2割については、事業者様側で設計をされて設置したという例や、規模の小さな発電所でパワコンの発電量だけモニタリングできれば良い、というものがあったものですから、それはパワコンメーカーさんのシステムを採用した、という経緯はあります。要は特別な事情があってのこと、ということになります。
当社がお客様へ太陽光発電事業のご提案をする際には『ソラモニ』も含めたトータルでのご提案をしているので、今後その割合はさらに高まると考えています。
再生可能エネルギーに対する戦略とは
-太陽光発電事業について、今後の戦略はどのようにお考えでしょうか。
関連会社であるサンエルガは設立4年目を迎えましたが、設立当初は再生可能エネルギー全般に関する調査、研究及びコンサルティング業務や、促進普及のための人材育成、教育、強化という位置づけでスタートしました。FITを見据えてのことだったんですが、その中で太陽光に偏重したといいますが、世間の流れがそうだったものですから、サンエルガ自体も太陽光を中心に扱うようになりました。EPCである松村組としても同様です。今後は、太陽光発電の偏重が改められるでしょうから、再生可能エネルギー全般について視野を広げていきたいと考えています。
先日、オムロン フィールドエンジニアリング主催の 『木質バイオマス活用セミナー』へ参加しました。バイオマスについてどのような話をされるのかな、と思っていたのですが、FIT改定の動向や、木質バイオマスの成功事例や導入のコツなど非常に興味深い内容でした。現在、松村組は、サンエルガと共同で木質バイオマスの活用に取り組んでいるところでもあり、今回のセミナーで勇気づけられました。森林資源が有効に活用できるのではないか、という思いを改めて感じました。太陽光発電事業と共に、今後取り組んでいきたいテーマだと考えております。
オムロン フィールドエンジニアリングは省エネ、創エネ、蓄エネを軸に事業展開されていますが、当社もエネルギー使用の合理化という課題をトータルで提供できるよう前進していければと考えています。
現在のFITは事業促進政策のような部分があり、再生可能エネルギーを増やす意味では必要な政策だと認識しています。原点に返ると、CO2削減を含めて、省エネルギーの分野での課題解決も重要と考えます。今後も、発電事業者様に対してO&Mというサービスを軸に、「20年間の事業」という観点からも当社の事業は継続していかなければならないと考えています。
今後の関係継続について
-今後の関係継続について。またオムロンに期待していることは何でしょうか。
FIT制度は20年間という長期にわたって継続するものです。発電事業を既にスタートしている事業者様は、O&Mは今はまだ重要視されていないが、これからはやはり重要性が現れてくるんだと思います。そういった環境のなかで『ソラモニ』のさらなるバージョンアップが重要と考えます。より良いサービスをお客様に提供できるよう、我々もお客さまからの要望を吸い上げてフィードバックさせて頂ければと考えています。
また、発電事業を行う上で何らかの不具合が発生する事例は、今後ますます増加すると予想しています。今のこの時期に、様々な不具合事例を共有し、一緒になって解決する必要がありますね。今一番必要なのは、お互いにレベルアップ出来るかに掛かっていると思っています。
ご要望事項の実現
初めてご採用頂いた2013年3月以来、松村組様の手がける数々の太陽光発電所において弊社O&Mサービス「ソラモニ」をご採用いただいておりますこと感謝いたします。松村組様、サンエルガ様のプロフェッショナルな設計・施工・運用が行われる太陽光発電所において、弊社「ソラモニ」も安定したO&Mサービスの提供を行うことができていると実感しております。また、FIT制度のスタートから松村組様、サンエルガ様の太陽光発電システムの遠隔監視システム提供とサービス運用を担わせていただく中で、「ソラモニ」の成長・拡充には多くのアドバイスとご協力をいただいております。
これからも施主様、発電事業者様に、よりご満足とご安心をいただける太陽光発電のO&Mサービスを松村組様、サンエルガ様とともに協働して担ってまいりたく思っております。オムロン フィールドエンジニアリング株式会社
現場サービス部 サービス営業課
野口 和幸