施工主様情報
企業名 | 株式会社ナカキン |
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創業 | 1964年3⽉(1950年9⽉創業) |
本社所在地 | ⼤阪府枚⽅市 |
事業内容 | ⾃動⾞エンジンの部品の試作製品製造などの軽合⾦鋳造加⼯、⾦型の製造、販売。サニタリーロータリーポンプ ならびに周辺製品の製造、販売 | ホームページ | http://www.nakakin.co.jp/ |
施工内容
施工場所 | 本社⼯場、鳥飼⼯場 |
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施工内容 | 照明、空調(PAC、GHP) |
施工期間 | 約4ヶ月間(2019年10⽉- 2020年01⽉) |
1950年の創業以来培ってきた⾦型・鋳造技術をベースに、現在では、産業精機・軽合⾦・⾦型のそれぞれ特⾊のある三事業部を柱として事業展開を⾏なうと同時に、積極的に業界の枠をこえて幅広い産業界への貢献を⽬指し、開発と技術と品質を礎とした「ものづくり」の会社として成⻑する株式会社ナカキン様(以下、ナカキン)。その事業活動において使⽤する電⼒の量はかなり多く、全組織を挙げて環境負荷の低減に努⼒し、全員で取り組むことを環境⽅針に掲げていらっしゃいます。今回はその⽅針に沿って実⾏した2⼯場の設備更新について、根本取締役と川津主任にお話を伺いました。
導入までの背景 / 課題
− 今回の設備更新を検討されたきっかけと、導⼊決定のポイントについてお聞かせください
当社の軽合⾦事業部ではアルミの鋳造を⾏っておりまして、⾮常にエネルギーコストが⾼くなっており、このコストの削減は⼤きな課題でした。これを何とかしなければという時にオムロンフィールドエンジニアリング(以下、OFE)から⾮常に的確な提案を頂き、今回の更新を検討させていただきました。
− 検討された結果、更新の実⾏に⾄った決め⼿(ポイント)と狙った効果について教えてください。
まず、既存の設備に⽼朽化があり、これらを省エネタイプの機器に更新していきたいタイミングとOFEの提案が合致したということ。具体的には、OFEからの今回の提案内容の実⾏によって得られる効果が、当社として検討していたコスト削減の⽬標に近づいていたこと。これらが決め⼿となりました。空調と照明の更新だったのですが、特に空調については当社の職場環境の改善に⾒合うものだったと思っています。先ほども申し上げましたが、当社はアルミ鋳造を⾏っておりますので⾮常に厳しい環境の中で作業をしております。特に夏場は温度も上昇するため、より能⼒の⾼い空調を導⼊したいと考えており、そのような更新を⾏ってもコストは削減できる、といった効果を狙いました。
設備更新計画・施工について
− 施⼯パートナーとしてOFEを選んだ理由を教えてください
⾮常に対応が良く、しっかりと動いていただいて、こちらの要望を聞いてもらえるということでしたので選ばせていただきました。
− OFEの設計・施⼯等について感じたことをお聞かせください
⼯事の現場担当として⽴ち会いました。やはり⼯事に⼊ると「こうしたい」「ああしたい」という要望が出てきて、その都度相談したのですが、ほぼその要望に応えてくれたと思います。実はOFEとパートナーを組ませいていただくのは今回で3回⽬になります。初めてではないということで、当社のことをきちんと理解していただいていると感じておりましたし、これまでの⼯事のことも把握していただいているということで、希望通りにしていただいたと思います。
− 3回⽬ということもあって、ある程度のご信頼をいただけていたということでしょうか?
うですね。1回⽬の更新が終了しても、その翌年から毎年ご提案をいただいておりました。その中には当社の課題解決の要望に合致したものもありました。空調や照明だけでなく、もっといろいろな削減等の将来に向けた提案も現在していただいている最中ですので、これからも繋がっていければと思っています。
今後の展望について
− 今後⾏っていきたいエネルギー対策についてお聞かせください
当社は電⼒使⽤量が⾮常に⼤きく、今回空調の更新を⾏なった本社⼯場は電気式(EHP)からガス式(GHP)へ更新したわけですが、これによって電⼒使⽤量が下げられます。当社は電⼒使⽤量を社内全体で下げていきたい、という⽅針を掲げています。設備を更新するだけではなかなか⼗分な削減には⾄らないというところもあって、将来は創エネについても考えていかないといけないかな、と思っています。というのも、当社のお客様には⾃動⾞部品業界のお客様が多くいらっしゃいますが、⾮常にコストに厳しい業界なのです。同じものであればいかに安く仕⼊れるか、が重要なポイントとなっています。ですから当社としてもそれに対応していく必要があるわけです。太陽光発電の活⽤だったり。しかし現時点においてはまだソーラーパネルの能⼒的に導⼊の⽔準に達しているとは考えていません。もっと発電能⼒の⾼いソーラーパネルが出てくる、あるいは、蓄電能⼒の⾼い蓄電池が出てくる、と⾔った中で複合的に検討していくことになるのかな、と思っています。
− 今後の環境対策についてはどのようにお考えですか?
CO2削減ということを念頭にした省エネ対策の実⾏を継続していくのは必須です。そしてもちろんBCP対策もそうです。当社は社有⾞として電気⾃動⾞(EV)を1台保有しており、設置している充電器を外部の⽅でも充電できるよう開放しています。電気⾃動⾞、プラグインハイブリッド⾞(PHEV)は、災害などの停電時にも⾞から電気を供給し事業継続できるので、災害に備えるひとつの設備であると考えられます。有事の際にいかにリスクヘッジを⾏なっていくか、が重要だと考えています。
また、当社は鋳造を⾏いますので多くの熱を出します。廃熱利⽤ということで注⽬されているエネルギー対策があると思います。再利⽤についても検討しており、簡単ではないと思いますが、捨てているエネルギーを利⽤できるような仕組みを作っていけたら、と思っています。
ご要望事項の実現
今回の⼯事では環境省の補助⾦を活⽤し、本社⼯場、⿃飼⼯場それぞれの空調・照明の更新⼯事をさせていただきました。
ナカキン様は使⽤エネルギーの削減を積極的に取り組まれており、弊社とは3回⽬の省エネ⼯事でした。施⼯中も、社員のみなさんの協⼒的な対応により、予定より早く完了することができました。今後も、お客様のエネルギー課題を⼀緒になって解決し、ナカキン様の企業価値をアップできるように取り組んでまいります。オムロン フィールドエンジニアリング株式会社
エネルギーマネジメント事業本部 EMエンジニアリングSE部 EMエンジSE2課
営業担当 井本 泰雄
川津様には⼯事の⼿順をご理解いただき、先回りした社内の調整を実施いただいたおかげで、⾮常にやり易く施⼯させていただき、予定より⼯事期間を短縮して完成する事ができました。⼤変感謝しております。今後もナカキン様の職場環境改善・CO2削減にむけて、しっかりとサポートさせていただきたいと思います。オムロン フィールドエンジニアリング株式会社
コンストラクション本部 EM設計施工部
施工担当 岡井 俊二