『熱』エネルギーのソリューション
省エネ対策の革新、注目すべき「排熱」の有効利用 〜捨てている「未利用熱」の可能性〜
世界中がエネルギー問題に注目するようになり、多くの企業が「脱炭素経営」を掲げて対策に乗り出し始めた昨今、再生可能エネルギーの導入による電力の自家消費、エネルギー使用量の見える化により、省エネ行動につなげる活動は、すでに一般的な省エネ対策として実践されています。このようなエネルギーソリューションと同様に、今注目され始めているのが「熱」エネルギーのソリューションです。
我が国の「最終エネルギー消費量」のうち、約4割は「熱利用」
資源エネルギー庁の資料によると、我が国の「最終エネルギー消費量」のうち、約4割は「熱利用(※)」であるといいます。これを部門別にみたとき、産業部門の最終エネルギー消費量の約6割弱が「熱」のかたちで消費されていることがわかります。
(※)冷暖房のような電気由来の熱も含みます。
このようなデータから考察すると、「熱」の有効利用は環境への配慮や省エネ対策の観点で、社会的かつ脱炭素経営を掲げる企業にとって、今後さらに重要視されるものと考えられます。
捨てるしかなかった熱=「未利用熱」、その活用が鍵
2018年7月・資源エネルギー庁発表の「第5次エネルギー基本計画」において、わが国は、地球温暖化対策と経済成長を両立させながら、長期的目標として2050年までに80%の温室効果ガスの排出削減を目指す、としています。これがいかに厳しい目標であるかを理解した上で、さまざまな企業がその達成に向けてエネルギー改革を進め、脱炭素経営にチャレンジしています。そんな中、注目されているのは[捨てるしかなかった熱(未利用熱)]の有効活用です。 具体的にいうと、例えば工場では、燃料の加熱はもちろん、冷却においても大量のエネルギーが利用されており、それにともなって排出される熱(排熱)も大量になります。この大量の捨てられる熱を、機器を代替して、或いは技術を駆使して、利用できるエネルギーに転換し活用するといったことです。
当社オムロン フィールドエンジニアリングはこのような未利用熱の活用に着目し、自社の環境ラボ(エネルギー実証施設)において実証実験を行うとともに、その結果を反映した企画や対応計画を提案。ノウハウと技術で導入を支援しています。これからの省エネ対策に欠かせないポイントとなる「熱」の有効活用について詳しく知りたい方、課題をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。
【執筆者情報】
脱炭素ソリューション.com 編集部
脱炭素ソリューション.comが運営する「エネタメ」は、オムロン フィールドエンジニアリング株式会社のエネルギーマネジメントに関する豊富な実績とノウハウを活かした専門的な情報や、再生可能エネルギー、蓄電池、災害対策、省エネソリューション、補助金などのコンテンツを中心に、脱炭素化/カーボン・ニュートラルの取り組みに役立つ情報を発信しています。