■導入設備・施工情報
施工場所 | 株式会社デンソー勝山 (岡山県真庭市) |
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施工内容 | 自家消費太陽光発電システム <モジュール出力:304.2kW > |
運転開始 | 2023年 12月 |
期待する効果
本導入による効果として、年間約157トンのCO₂排出量削減を見込まれています。
株式会社デンソー勝山様は、グローバルな自動車部品メーカーである株式会社デンソー様のグループ会社として、「安全と品質」を第一に考え、自動車向けのインサート樹脂成形部品を製造されています。現在は、創業以来培ってきた技術力をさらに高め、自動車の電動化への進化に合わせハイブリッド車向けの部品の生産も開始されています。
環境方針においては、全ての企業行動を通じ「自然環境を保全するために、今私たちに出来ること」をスローガンに掲げ、持続可能な地域・社会の実現に努められています。そのような中、カーボンニュートラル達成に向けた取り組みの一環として太陽光発電システムを導入、そのEPCを弊社が担いました。
この太陽光発電システム導入の経緯や目指す効果など、カーボンニュートラルの取り組みについて、株式会社デンソー勝山 製造部 工機工場の植田昌樹工場長はじめ、同じく工機工場 施設課 課長 高岡利明様、施設課 施設班 班長 森本喬様にお話をお伺いしました。
導入までの背景/課題
ー 導入に至った背景やお持ちになっていた課題について
デンソーのモノづくりにおけるカーボンニュートラルの実現と、社会全体のカーボンニュートラルへの還元を背景として、2035年度モノづくりにおける完全なカーボンニュートラル達成に向けた取り組みを加速しなければいけないと考えていました。
※モノづくりにおけるカーボンニュートラルの実現:再生可能エネルギー調達の安価かつ長期安定供給を実現
ー 導入を決断されたポイントは?
PPAモデルです。
デンソーグループのモノづくりカーボンニュートラル活動の大前提として『カーボンニュートラル実現(CO₂排出量削減)と経済合理性(利益・投資回収)の両立』があります。太陽光発電など、自家発電に対する最大限の投資促進の方針があり、その上で、太陽光発電システムの自己投資モデルとPPAモデルを事業性評価と比較評価を行った結果、優位だったPPAモデルでの導入を決定しました。
導入システムの提案や施工について
ー 弊社の提案内容について
太陽光発電システムの導入検討を始めた当初は、自己所有モデルを前提にしていました。
複数の設置業者様と自己所有モデルでの導入検討を進めていましたが、デンソーグループ内でのPPAモデル導入実績が増えてきたため、オムロン フィールドエンジニアリング(以下OFE)へPPAモデルでの提案が可能かどうかを打診したところ、導入実績の豊富なPPA事業者様を迅速にご紹介頂いたうえに、ほかのPPA事業者様よりも有利な条件でしたので、OFEのご提案を採用しました。
ー 弊社の施工についてお感じになったことがあれば
安全最優先での工事を行って頂くことができ、労働災害・事故もなく設置工事を完了することができました。
既設キュービクルへの機器取付工事の日に、偶然にも記録的な大雨に見舞われてしまい、OFE及び協力工事業者様に大変なご苦労をおかけしました。そのような状況でも、安全な施工のため作業スケジュールの調整にご尽力頂き、大変感謝しています。
今後の展望・取り組みについて
ー 今後の脱炭素関連の取り組みや展望を教えてください
デンソーグループは、モビリティを軸に培った技術を幅広い産業や社会に広げ、人々の幸せに貢献する、人々の幸福がつながる「幸福循環社会」の実現に向けて取り組んでいます。エネルギー利用の面では、再エネを有効活用する技術の開発・普及によりエネルギー循環社会の実現を目指しています。変動/余剰再エネ電力をためる電池、水素製造、燃料変換技術の開発・事業化し、再生可能エネルギーの使い切りやさらなる再エネ導入の拡大に貢献します。また、産業から排出されるCO₂や大気中のCO₂を、必要な場所で回収し、固定・再資源化する「もどす」技術を実現し、社会全体のCO₂を削減に取り組みます。
ー 弊社に対して今後期待することがございましたらお聞かせください
オフサイトPPAモデルの提案や、再エネ比率を高めるための蓄電池ソリューションの提案などに期待します。
会社名 | 株式会社デンソー勝山 |
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創業 | 1971(昭和46)年 8月 |
本社所在地 | 岡山県真庭市 |
事業内容 | 電気機械器具製造業(自動車用電装品製造) |
ホームページ | https://www.d-katsuyama.com/index.html |